大会・講座・講演会

第29回MR基礎講座の開催 

 2005年から日本磁気共鳴医学会は「MR入門講座」「MR基礎講座」「MR実践講座」の3本立で教育講座を開催しております。「MR基礎講座」はMRIの原理からハードウェア,安全性, 撮像法の基礎から最新の応用技術まで, MR医学の実践の上で必要不可欠な基礎知識の習得を目的とします。今年は関東での開催です。各分野のエキスパートによる密度の濃い講義を予定しており,各講師作成のハンドアウトも配布いたします。本講座修了後,受講者には日本磁気共鳴医学会から「履修証書」をお渡しします。

 MR医学に携わっている方はもう一度その基礎知識を整理し,またこれから始めようとする方には「MRとは何か」をつかめる,まとまった集中講義です。真夏の暑い盛りではありますが,多くの方々のご参加をお待ちいたします。


主 催 : 日本磁気共鳴医学会教育委員会
日 時 : 平成19年8月3日(金)・4日(土)
定 員 : 250名
申込締切日 : 7月10日(月) 申込用紙はこちらです。
会 場 : 東京コンファレンスセンター・品川(5階)
[〒108-0075 東京都港区港南1-9-36,アレア品川,TEL : 03-6717-7000,JR品川駅港南口(東口)より徒歩2分,JR(新幹線)品川・京急品川駅から直結しており,羽田空港からは京急線が便利]

 

?プログラム?

第1日目[8月3日(金)]

10:00~10:05 開会の挨拶    (教育委員会・岐阜大学)紀ノ定保臣

10:05~10:50 NMRの基礎 (1) スピンと磁気共鳴    (国立環境研究所)三森文行

NMR現象の根幹をなす,核スピンと磁場(静磁場,回転磁場)の相互作用について磁化ベクトルモデルを用いて解説し,仮想的なNMR分光計を用いて信号検出を行う。

10:50~11:35 NMRの基礎 (2) 緩和とは何か     (国立環境研究所)三森文行

縦緩和,横緩和の2種類の緩和現象について解説し,この2つの緩和能が磁気双極子の大きさと分子運動によってどのように規定されるかを探る。

11:35~12:35 NMRの基礎 (3) 化学シフト、スピン結合  ( 産業技術総合研究所)本間一弘

MRS(Magnetic Resonance Spectroscopy)によって測定できる化学シフト(Chemical Shift)とスピン結合(Spin Coupling)に関して,その原理と特徴,生体組織を含む物質の化学的な組成分析への応用に関して述べる。

12:35~13:35 ランチョンセミナー:共催 第一三共(株)

肝のMRI-最近の話題を交えて-         (岐阜大学)兼松雅之

非造影シーケンスを駆使した肝MRI診断と細胞外液および肝特異性造影剤MRIに重点をおき解説する。CAD,ナビゲーター法,血管新生とMRI,パーフュージョン検査にも言及する。

13:35~13:50 休憩

13:50~14:35 NMRの基礎(4) RFパルスとフーリエ変換  (明治鍼灸大学)梅田雅宏

周波数エンコーディングやスライス選択のMRI技術の解説を通してフーリエ変換とは何かを説明し,パルス技術から k-spaceまでの理解を深める。

14:35~15:20 MRIハードウェア(1) 磁石とコイル(基礎) (北海道大学)山本 徹

励起の際用いられる回転磁場がどのように作られるか。様々なRFコイルの仕組みや受信感度を決める原理など, MRIを構成するハードウェアの基礎的事項を解説する。 

15:20~16:05 MRIハードウェア(2) 磁石とコイル(臨床)  (東海大学病院) 伊三男

?日常MRI検査におけるコイル選択の重要性について?よりよいMRI画像を得るためには『撮像シーケンスとシーケンスパラメータの選択』と『信号を受けるための受信コイルの選択』が重要な因子であり,本講義ではコイル使用に当たってのノウハウについて現場の立場から解説する。

16:05~16:20 休憩

16:20~17:05 MRの安全性   (小川脳機能研究所)亀井裕孟

MRで使用される静磁場,時間変化磁場,および高周波の生体に対する影響について概説し,JIS規格(IEC規格)を中心にMRIの安全性について解説する。

17:05~17:50 画像法の原理(1) 勾配磁場とk空間   (徳島大学)久保 均

NMRがMRIとなり臨床での隆盛を得たのは,まさしく勾配磁場とk空間を用いた画像化によるものである。この画像化の解説とともに撮像法との関連についても言及する。

17:50~18:35 画像法の原理(2) 画像コントラスト    (金沢大学)宮地利明

画像コントラストは,緩和時間やプロトン密度など組織間の様々な物性の違いによって生じるが,その1)機序,2)撮像条件との関係,3)評価,に関して解説する。



 

2日目[84()

9:00~ 9:45 画像法の原理(3) 流れと動き(MRA)   (群馬大学)天沼 誠

種々の(非造影,造影)MRA撮像法において血流信号を生じるメカニズムを方法論ごとに解説し,実際に臨床における応用および撮像上の注意点などについて解説する。

9:45~10:30 画像法の原理(4) MRIのアーチファクト  (慶應義塾大学)百島祐貴

しばしば遭遇するアーチファクトのうち,特に臨床的に問題となりやすいものを中心に,専門 外の臨床医にこれを指摘できること,その背景,原理をきちんと説明できることを目標とする。

10:45~11:30 画像法の原理(5) parallel imagingの原理  (聖隷浜松病院)増井孝之

Parallel Imagingは複数コイルの感度分布の違いを用いたMR高速撮像技術で,撮像時間の短縮, 空間分解能の向上,アーチファクトの軽減などに広く適用されている基本的な原理,アーチファクトを含めた特徴などについて概説する。

11:30~12:15 画像法の原理(6) 拡散画像  (荏原病院)井田正博

拡散画像は急性期脳梗塞の診断や腫瘍の診断に必須の撮像法である。MRで測定する拡散 現象拡散測定の原理,b値,ADC,T2 shine-through,拡散異方性など基本事項について臨床例を交えながら解説し,さらにEPI以外の撮像法,high b,q-spaceなどadvancedについても説明する。

12:15~13:15 ランチョンセミナー:共催 バイエル薬品(株)

          MRI造影剤の現状と展望   (バイエル薬品)多々井久徳

MRI造影剤について,臨床応用されている細胞外液性Gd造影剤,SPIO造影剤のほか,治験中あるいは研究レベルの造影剤を含め,その現状と展望について紹介する。

13:15~13:30 休憩

13:30~14:15 パルス系列と画像(1) 高速撮像(高速SE, EPI (大阪大学)藤田典彦

現在,診療で使用されている撮像法は,すべて本質的に高速撮像法である。”高速”の意味を一般的に定義し,代表的高速撮像法である高速SE 法とEPI の特徴,利点と欠点,コ ントラスト,いくつかの応用について概説する。

14:15~15:00 パルス系列と画像(2) FISP, FLASH, steady-state   (筑波大学)巨瀬勝美

勾配エコー法は,各社の名称が異なることや,核磁化の定常状態が複雑なことなどから,使いこなすことが難しいシーケンスである。そこで,これらに関する統一的な解説を試みる.

15:00~15:15 休憩

15:15~16:00 パルス系列と画像(3) inversion recovery (新柴又駅前クリニック)田中 宏

IRパルスの基本的な利用方法,その代表撮像法STIR,FLAIR法の解説を行う。またnull pointを利用した簡単に行える組織信号抑制法を紹介する。

16:00~16:45 パルス系列と画像(4) 脂肪抑制   (駒澤大学)吉川宏起

脂肪抑制撮像法について, CHESS法に代表される共鳴周波数の相違による撮像法とSTIR法に代sp; 表されるT1緩和時間の相違による撮像法の原理と臨床応用を解説する。

16:45~17:15 Molecular imaging      (放射線医学総合研究所)青木伊知男

分子イメージングとは,広義において「生体内での分子プロセスの可視化に関する基礎的 ・臨床的研究」とされ, MRIはその主要な研究手法である。細胞標識,組織特異的な造影について概説する。

17:15~17:20  閉会の挨拶(日本磁気共鳴医学会教育委員会委員長・首都大学東京)新津 守

 

* 講義の順番、開始時間などに変更があるときはご了承ください。

 

ー申込要領ー

1. 受講料

 昨年より,テキストとして使用しておりました「基礎から学ぶMRI」(インナー ビジョン社,定価4,700円)は自由購入  としました。受講と同時に購入されると若干お安くなります。既にお持ちの方は当日ご持参ください。なお講師によっては参照しない場合もあります。

本学会正会員  16,000円(20,000円「基礎から学ぶMRI」を購入する場合)

本学会学生会員 6,000円(10,000円「基礎から学ぶMRI」を購入する場合)

(申込時に学生証のコピーを添付してください。)

上記以外    26,000円(30,000円「基礎から学ぶMRI」を購入する場合)

2. 申込方法

 ご希望の方は,本誌に綴じ込みの受講申込書に必要事項をご記入の上,FAX(03-3443-8733)で事務局へお送りください。ただし,1名につき1枚でお願い致します。

3. 定員及び申込締切日

  定   員:250名

  申込締切日:710()ただし定員に達し次第締切らせていただきます。

4. 送金方法

申込書送付と同時に,下記銀行口座に受講料をお振込ください。なお,振込手数料は受講者の負担とさせていただきます。

      銀行口座:みずほ銀行本郷支店

           普通 1677384

      口座名義:日本磁気共鳴医学会教育委員会代表犬伏俊郎

なお,受講料のお振込を確認できない場合は,申込を取消されたものとさせていただきます。お振込が遅れ

ます場合は,必ず事務局にご連絡ください。

また, 711()以降での受講取消の場合は,受講料の返金をいたしかねますので,あらかじめご了承

ください。

5. テキストとハンドアウト

   7月下旬に受講者にテキスト(購入者のみ)、受講票、案内図などをお届けします。各講師作成のハンドアウトは当日配布します。

6. 事務局

   本講座についてのお問い合わせは,下記にお願いいたします。

   〒141-0022 東京都品川区東五反田5-24-9 五反田パークサイドビル4F

          日本磁気共鳴医学会事務局(平日9:30~17:30)

   TEL:03-3443-8622 FAX:03-3443-8733

 

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