大会・講座・講演会

MR実践・先端講座

主な受講対象者:MR従事者

磁気共鳴医学では高度な技術が目白押しの状況です。MRI従事者はこれらを臨床に順次導入し、撮像を円滑に遂行するための知識,技術,経験が求められています。「MR先端・実践講座」では時宜にあったテーマを設定し、物理的基礎から撮像技術、プロトコル、診断法などの講義が行われますが、その分野のエキスパートが担当し、即実践できるような内容を目指しています。

第14回MR実践講座「「臨床現場における3.0T MRIの実践」開催のお知らせ

3.0 Tesla(以下3.0 T) MR装置は本邦での薬事承認後,急速に稼働台数が増加しつつあり,その臨床的有用性は中枢神経領域ではゆるぎないものであろうと考える。一方,体幹部を中心とした他領域においては1.5 Tesla(以下1.5 T)MR装置に変わる新たな装置として期待されているものの,現時点でその有用性が示唆されている領域は骨軟部領域や骨盤領域の一部検査に限定されている。
しかし,ユーザーである撮像者の3.0 T MR装置と1.5 T MR装置の違いに関する基礎的理解や近年の撮像装置,RF装置新技術,受診コイルの発達及び各種撮像法開発によって,中枢神経領域以外の領域における3.0 T MR装置の臨床現場での実践は現在確実に増えていると考えられる。
本講座では、中枢神経のみならず,体幹部や骨軟部領域において3.0 T MRIに関する最新の撮像技術とその実践や臨床的有用性に至る幅広い内容について,全国から著名かつ最先端の臨床や研究を行っておられる先生方にご講演をお願いした。
薬事承認から約5年間を経て,その間の知見を元に,最新技術を駆使した臨床現場における3.0 Tの実践を目的に絞ったこのような講演会はおそらく,あまり開催されていないと考えられる。本講座が学会員諸氏の3.0 T MR装置を用いた日常臨床や研究に役立てば幸いである。

主 催:日本磁気共鳴医学会教育委員会
日 時:平成22年12月11日(土)
場 所:ベルサール九段(〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-10 TEL: 03-3288-2441、東西線、半蔵門線・新宿線「九段下駅」下車、徒歩3分)

 申込要領・受講申込書はこちら

―プログラム―

 9:55~10:00    開会の挨拶

10:00~10:45   Multi Transmit技術の使用経験 
青山 信和(神戸大学)
3.0T MRIで問題となっていたRF磁場の不均一が、Multi Transmit技術により解消された。これにより、胸部・腹部・骨盤部の画質が改善され、3.0Tの高いSNRを十分に活かすことが可能となった。今回は、Single Transmitとの画像の違いについて紹介する。

10:45~11:30   技術(躯幹部MRS) 
久保  均(徳島大学)
3T装置の臨床現場への普及に伴い,MRSを施行する環境は整いつつあると 考えられるが,躯幹部に関しては未だに挑戦的な領域である.そこで,本講では 躯幹部MRSを施行するに必要な技術的背景を概説するとともに,多核種MRSに ついても触れてみたい.

11:30~12:15   中枢神経                           
佐々木真理(岩手医科大学)
3T MRIによる脳神経領域の画像診断について撮像のポイントや画像の特徴を含め具体的に解説するとともに、3Tならではの新しい技術や今後の展望についても言及する。
 
12:15~12:25   休憩

12:25~13:10 ランチョンセミナー:エーザイ㈱
SWIの臨床応用                            
井田 正博(荏原病院)
SWIはT2*強度画像に位相画像を乗じて磁化率変化を強調する。位相差は高磁場装置ほど大きいので3Tが有用である。頭蓋内ではデオキシヘモグロビン化された静脈のコントラストが得られ、BOLD効果を反映した高精細な静脈強調画像が得られる。臨床的には微量な出血の検出や静脈閉塞による静脈還流圧の上昇、脳虚血超急性期のmisery perfusionの診断が可能で、位相画像では基底核や神経路の解剖描出に有用である。

13:10~13:20   休憩

13:20~14:05   臨床現場における心臓3.0T MRIの実践              
佐久間 肇(三重大学)
心臓MRIでは90度、180度プレパレーションやSSFPなどB1不均一の影響を受けやすい撮影法が多用され、マルチトランスミット法が大きな効果を示す。3T MRIは負荷心筋血流MRI、冠動脈MRA、冠血流計測などの画質と診断精度向上に役立つ。

14:05~14:50   上腹部領域における3T MRI                               
近藤 浩史(岐阜大学)
3T MRI装置の最大のメリットは、高いSNRにあり、高空間分解能や高時間分解能を可能にする。また、当初問題となっていた磁場の不均一による画質の劣化は改善されつつある。本講演では、上腹部領域における3T MRIの可能性、問題点等を概説する。 

14:50~15:00   休憩(coffee break) 

15:00~15:45   泌尿器・男性生殖器の3T MRI:前立腺を中心に      
楫   靖(獨協医科大学) 
前立腺を中心として泌尿器・男性生殖器疾患における3TMRIの利用の現状を紹介する。また、この領域での3テスラMRIの利点・欠点と、臨床からの要求に応えるためにはどのような改良が望まれるか等について述べる。

15:45~16:30   女性骨盤                               
高濱 潤子(奈良県立医科大学)
骨盤領域に関しては、従来3.0-T MRIの問題点であった磁場の不均一性も解決されつつあり、SNRの高さを利用し、特にT2強調像での空間分解能の向上が得られている。有用な撮影方法、それにより得られる詳細な画像解剖所見と臨床応用について解説する。

16:30~17:15   骨軟部領域の3.0T MRI                          
青木 隆敏(産業医科大学)
領域は動きのアーチファクトが少なく、3.0T MRIの高いSNRを生かしやすい領域である。コイルや撮像技術の進歩に伴い、臨床の場でも3.0T MRIの高いポテンシャルが発揮されるようになってきた。骨軟部領域における3.0T MRIの高いSNRの活用法や、短所を克服する新しい撮像技術について述べてみたい。

17:15~17:20   閉会の挨拶


 

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