大会・講座・講演会

MR実践・先端講座

主な受講対象者:MR従事者

磁気共鳴医学では高度な技術が目白押しの状況です。MRI従事者はこれらを臨床に順次導入し、撮像を円滑に遂行するための知識,技術,経験が求められています。「MR先端・実践講座」では時宜にあったテーマを設定し、物理的基礎から撮像技術、プロトコル、診断法などの講義が行われますが、その分野のエキスパートが担当し、即実践できるような内容を目指しています。

第15回MR実践講座「診療科から信頼されるMR撮像法と読影:全身、乳腺、小児、頭頚部について」開催のお知らせ

1.5T, 3Tの磁場強度を問わず全身各部位の検査が可能となる技術的な裏づけもされ、MRIの役割はますます広がっています。今回の講座では、日常診療で診療科からの依頼が多くなっていると考えられる領域、頻度は少ないがMR技術の向上で適応拡大した領域とMR装置の数が増えより依頼しやくなった領域について、2-3コマ単位の領域別にその一線で活躍されている講師の先生方にエッセンスをお話いただきます。
 初めに、*悪性リンパ腫、膠原病関連疾患などの全身疾患での各臓器の評価、年齢や貧血の影響も含めた骨髄の評価、続いて、*健診の普及に伴い検査数が急増している乳腺MRの撮像法やBI-RADSを中心とした読影法、*小児の鎮静法の紹介と神経、躯幹部領域の撮像法と診断、胎児撮像法のコツと診断、最後に、*頭頸部がんの病期診断に必要な撮像法や画像解剖、唾液腺の評価について と内容は多岐にわたります。依頼される検査の頻度は病院の状況に応じて様々だと思いますが、この講座を終了した際には、いざというときに診療科からの期待にこたえ、確実に画像診断情報が提供できるようになることを想定しています。

主 催:日本磁気共鳴医学会教育委員会
日 時:平成23年12月10日(土) 9:55~16:55
場 所:メルパルク京都 [〒600-8216 京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676-13、TEL:075-352-7444,JR京都駅すぐ]


《プログラム》
9:55~10:00  開会の挨拶
増井孝之(教育委員会・聖隷浜松病院)

10:00~10:40  全身疾患における撮像および読影のポイント
小山  貴(大阪赤十字病院)
病変の部位が多臓器におよぶ全身疾患では読影ではいうまでもなく、検査の段階でも複数の病変部位を想定して効率的に検査を進める必要があり、疾患の知識が重要となる。本講演では全身疾患の検査および読影上でのポイントを疾患毎に整理して症例提示を行う。

10:40~11:20  全身 骨髄
米永健徳(東京慈恵会医科大学)
正常骨髄信号と骨髄を侵す疾患(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、転移性骨腫瘍)について概説する。年齢に伴う信号の変化や貧血による信号の修復もあわせて解説し、脊椎、長管骨、膜様骨などの撮像の際の注意点、読影についても述べる。 

11:20~12:00  乳腺MRIの標準的撮像方法
印牧義英
(聖マリアンナ医科大学)
乳腺疾患における画像診断は、マンモグラフィ、超音波、MRIなど様々なモダリティがあるが、その中でも高い空間分解能を有するMRIは術前の広がり診断や化学療法後の効果判定などに用いられている。特にMRIは造影剤を用いることにより血流分布による正確な病変の広がりを判断できるので、術式決定などに重要な情報をもたらす。今回は主に乳腺MRIの標準的な撮像方法を中心に欧米でのガイドラインも交えて解説する。

12:00~12:10  休憩

12:10~12:50  ランチョンセミナー:エーザイ㈱
BI-RADS-MRIによる読影方法
戸崎光宏
(亀田メディカルセンター)
米国放射線専門医会が作成しているBI-RADS (Breast Imaging Reporting and Data System)は、世界標準である.本年はBI-RADS-MRIの第2版が出版予定であるが、これを用いた読影方法を解説する。

12:50~13:00  休憩

13:00~13:40  小児 躯幹部
丹羽  徹
(神奈川県立こども医療センター)
小児のMR診断においては、成人とは異なった疾患が対象となることが多く、小児に合わせた撮像法が必要になる。本講では、鎮静法、シークエンスを含めた撮像法および問題点に関し述べるとともに、臨床的に頻度が高く、重要な疾患に関しても解説する。

13:40~14:20  小児 脳
相田典子
(神奈川県立こども医療センター)
当院で用いている小児脳の撮像法と工夫、プロトコールを紹介し、先天奇形、代謝疾患、新生児仮死を含む低酸素性虚血性疾患等のなかで、臨床で出会う可能性の高い、あるいは画像診断の重要度が高い小児神経疾患を呈示する。

14:20~15:00  胎児 躯幹部を中心に
桑島成子
(獨協医科大学)
胎児MRIの基本的撮像法と撮像のコツについて紹介するとともに、撮像における注意点をあげる。躯幹部を中心にMRIが診断に役立つ疾患について鑑別に有用な所見について画像を供覧しながら概説する。

15:00~15:15  休憩 

15:15~15:55  頭頸部がんの病期診断と画像解剖
久野博文
(国立がん研究センター東病院) 
頭頸部がんの治療前評価に必要なMRI撮像法、解剖構造の知識、腫瘍進展様式について概説する。特に、治療方針の決定に重要な画像所見に絞り、亜部位(上咽頭、中咽頭、下咽頭、喉頭)に分けて症例画像を呈示する。

15:55~16::35 日常診療における唾液腺MRI
本折  健
(千葉大学)
唾液腺腫療は耳鼻科や病理医にとっても鬼門とされ、存在部位に"癌"をつければ診断の筆頭となるような読影はできない。しかしMRI撮像と読影のこつを押さえればそれほど難解ではない。今回は唾液腺腫瘍の画像を組織と対比させ、唾液腺画像診断の鍵を概説したい。

16:35~16:40  閉会の挨拶
佐々木真理(教育委員会委員長・岩手医科大学) 
 

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