一般社団法人 日本磁気共鳴医学会

お知らせ

ISMRM2023 Senior Fellow選出 青木伊知男先生、田岡俊昭先生

最終更新日: 2023年7月12日

2023年6月にカナダ/トロントおよびWeb開催されたISMRM (International Society for Magnetic Resonance in Medicine; 国際磁気共鳴医学会)において、量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所上席研究員の青木伊知男先生と、名古屋大学大学院医学系研究科革新的生体可視化技術開発産学協同研究講座特任教授の田岡俊昭先生がFellowに選出されました。
https://www.ismrm.org/23m/fellows/

青木先生の選出理由は、MRI造影剤の開発と前臨床研究における実証を含む分子MRI研究への貢献と紹介されました。これまで所属・留学された大学ならびに研究機関において、マンガン造影剤を用いた神経活動可視化に関する研究や、造影剤・抗がん剤を含むナノ粒子造影剤を用いたセラノスティクスに関する研究など、前臨床MRI・分子イメージング研究を牽引されてきたことが評価されたものと思います。

田岡先生の選出理由は、”For significant contributions to advanced applications of diffusion tensor imaging, in particular glymphatic system, ischemic brain diseases, and tract-based analysis”と紹介されました。田岡先生は、長年MRIの研究と臨床応用の発展にご尽力され、特に神経放射線の分野では診療、教育、研究の各分野で大きな成果をあげられております。特にglymphatic systemの機能評価指標と推定されるDTI-ALPS法の開発者であり、本法の最近の世界での急速な広がりが高く評価されたものと思います。さらに2022年には本学会の50回記念大会の副会長、同時開催のISMRM Japan chapterの会長を務められました。

日本磁気共鳴医学会では、青木先生と田岡先生のFellow選出を記念して、日本磁気共鳴医学会雑誌上において縁の深い先生方からの特別寄稿を予定しております。

神戸大学大学院システム情報学研究科システム情報学専攻
日本磁気共鳴医学会代議員
國領 大介
名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻高次医用科学講座量子医学分野
日本磁気共鳴医学会監事
長縄 慎二
 

 

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