一般社団法人 日本磁気共鳴医学会

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多様性推進

最終更新日:2022年11月25日

メッセージ

多様性推進委員会は「本学会において、様々な立場の人が参加しやすく、機会を均等に、意見を反映できるシステムを作成すること」を目指します。本学会が元来もっているMRIに関する多様な専門性のみならず、性別、年齢、地域等様々な軸を考えていきます。
 
本学会における多様性に関しての本格的な取り組みは、2020年にオンラインで行われた日本磁気共鳴医学会大会シンポジウムから始まり、その後多様性・倫理委員会を経て2022年より多様性推進委員会として活動を開始しました。2021年に開催したシンポジウムで他学会における取り組みも参考にしつつ、2022年には初めて会員対象にアンケート調査も行いました。また、Websiteを通じて情報発信も行ってまいります。

トピックス

第50回日本磁気共鳴医学会大会 多様性推進シンポジウム 印象記(2022/9/30)

“シンポジウム8.ダイバーシティの取り組み:初めの一歩からキャリア形成”印象記
順天堂大学医学部放射線診断学講座 菊田潤子
 
本シンポジウムは真鍋先生と加藤先生の座長のもと、7名の先生がご講演されました。
片岡先生は、“数字から見た日本磁気共鳴医学会のDiversity”をタイトルに、今年8月に調査された学会員へのアンケート調査の結果をご報告されました。アンケート回答者が学会に期待することとして、研究会や学会のハイブリッド開催や多職種交流を望む意見が多いことが示されました。
安藤先生は、座長の心得は日本循環器学会ダイバーシティ推進委員会が作成している“初めての学会座長の手引き”が参考になるとご紹介されました。また、座長としてセッションを盛り上げるためには、のど自慢の司会もお手本になるとのことでした。次に、学会から座長の打診が来るようにするためには、自分自身のパーソナルブランドを作ることが大切で、何事もまず挑戦してみることと語られました。
林先生は技師の立場からのご発表で、座長は演者を教育的に導くことで、演者の今後の研究に対するモチベーションアップにつながるとし、前述の安藤先生の講演内容と合わせて、これから座長をする人にとって、非常に参考になるご講演でした。お二人とも豊富な実例をお示しいただき臨場感にあふれたお話で会場は盛り上がりました。
高橋先生は研究者の視点から米国と日本のMRI研究を取り巻く環境の違いについてご講演され、ご自身の米国での研究経験を踏まえ、米国では色々な分野が協力して研究しており、日本も今後さらに異職種間で協力して研究する必要があると語られました。
菅先生は放射線技師のキャリア形成についてご講演され、ワークライフバランスを保つために、自分に合った合理的な研究方法を考える、共同研究者を見つけることなどの重要性を挙げられました。
星先生も放射線技師の立場から、キャリアを考える上で学会発表を続ける、仕事で楽しいことを見つける、頼まれた仕事は断らないなどを大切にしていると語られました。
柴田先生は前臨床MRIの研究者の立場から、MRIの基礎研究は多分野の研究者による施設管理が必要で、それがリスクヘッジになるとご講演されました。
本シンポジウムに参加して、キャリア形成で大切なこと、異職種間で協力して研究する重要性を改めて学ぶことができました。筆者は本シンポジウム翌日に開催された第50回記念パネルディスカッションとシーズ・ニーズマッチングセッションも拝聴し、異職種間交流の促進が現在の本学会のテーマになっていると感じました。皆様も是非、本シンポジウムのWeb配信をご覧下さい!!

活動履歴

本学会大会における多様性関連シンポジウム一覧
2020年 学会所属員のダイバーシティを考える;私にも言わせて!俺にも言わせろ!
2021年 Diversity どう取り組むの、どう変わるの?
2022年 ダイバーシティへの取り組み:初めの一歩からキャリア形成へ

有用情報へのリンク(外部サイトに接続します)

1.日本循環器学会 ダイバーシティ推進委員会「初めての学会座長の手引き」
2.日本医学放射線学会 教育委員会 「学会座長の手引き
     こちらの手引きは、日本医学放射線学会教育委員会のご厚意により、特別に掲載を許可いただいています。
          無断での転載や拡散はお控えください。
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