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トピックス
第51回日本磁気共鳴医学会大会 多様性推進シンポジウム 印象記 ダイバーシティ企画「交流の達人になる」
北川 久 (東京慈恵会医科大学附属病院)
「名刺1枚と行動力から生まれるSerendipity]
MRIを極めたいという動機から、行動を起こし、多数の研究会をたちあげ、実践しながら学ぶという(学習効果の高い)実例をご紹介いただきました。若手の方を含め参加者のすそ野が広く、また、診療放射線技師間、医師-技師 コラボ、企業-技師コラボで問題解決につながった例も見せていただき、交流のベネフィットがわかりました。何よりも交流の楽しさが伝わってくる講演でした。
山田 惠 (京都府立医科大学 医学部 放射線診断治療学講座)
「ポスト・パンデミックにおける学会は実に様々ー人材流動性が関与?」
コロナ後の学会活動 オンサイト再開の国際比較からはじまり、人材流動性というキーワードに注目し、日本の一般企業、アカデミア、医療業界の比較:転職(異動)することのベネフィットなど、交流の在り方を日本社会の在り方にまで考察を深めた興味深いお話でした。そして(勇気がすぐには出ない人にも取り組める)5人は新しい知り合いを作ろう、という具体的な行動のアドバイスが良かったです。
前川 朋子 (順天堂大学医学部附属順天堂医院 放射線科)
「子育てと両立できる学会活動」
1歳のお子さんの出産~子育て真っ最中に学会活動を両立させている先生のリアルな実態と様々なノウハウを教えていただきました。産後の忙しさは、経験者もうなずける点が沢山あり、そんな環境にもかかわらず仕事を前倒しにしてシンポジウム演者を講演の録音で乗り切った経験談は、これから同様の状況になる人にとって大変参考になるものでした。準備で乗り切る両立の実例、多くの人にとって励みになったと思います。
掛田 伸吾 (弘前大学放射線診断学講座)
「呼吸するようにコミュニケーションする:地域病院との毎朝のウェブカンファレンス」
放射線科医の充足率が低い地域における教育・診療についての現状と課題、その対策として地域の中核病院をつないだ早朝カンファレンスの紹介がありました。これにより稀少疾患を多く経験できる、より大きな医療圏での画像診断を実現されていました。また異なる専門性を有する放射線科医の活躍の場が創出されること、一人勤務医、子育て世代、定年後等のシニア世代、コロナ感染者、引っ込み思案の人など多様な立場の人たちにとって参加しやすいなど実践的な内容を示して頂きました。多様な立場の人を含む学会において、青森県で取り組まれている教育的プラットホームは、教育・コミュニケーションを考えるうえでの参考になりました。
活動履歴
2020年 学会所属員のダイバーシティを考える;私にも言わせて!俺にも言わせろ!