
このたび、日本磁気共鳴医学会第19代理事長を拝命いたしました、量子科学技術研究開発機構(QST)量子医科学研究所の小畠隆行でございます。本学会は、磁気共鳴画像(MRI)の黎明期に発足した「核磁気共鳴(NMR)医学研究会」を母体として、1986年(昭和61年)に設立されました。それ以来、磁気共鳴医学の発展に寄与し、長い歴史と伝統を誇る学会として多くの功績を残してまいりました。
私自身は高校時代に基礎物理学と医学とでどちらに進むか迷った末に医学部を選択した経緯があり、医学生となったころは理工学領域と医学領域の懸け橋となる仕事をしたいと常々考えておりました。その思いから、大学院生の時に放射線医学総合研究所(現、QST)で研究を始め、今に至ります。医学部出身者としてはかなりユニークな道でしたので、迷うこともあり、試行錯誤の毎日でした。そのような中で、学会の大会やジャーナル、助成金を通してのサポートに支えられ、MRI研究の道を歩むことができました。これからの2年間も日本磁気共鳴医学会の素晴らしい歴史を引継ぎながら、現代のような変化の大きい時代においても、より発展的に活動を展開していく所存です。
以下に特に重点を置いて運営していきたい事項を記します。
5つの重点施策
1. ダイバーシティ強化
これまでも、男女共同参画のための活動・規定作成など積極的な取り組みが学会内でなされておりますが、引き続き、国際性・世代横断的な運営なども含め、ダイバーシティ強化のための取り組みを行っていきます。
1. ダイバーシティ強化
これまでも、男女共同参画のための活動・規定作成など積極的な取り組みが学会内でなされておりますが、引き続き、国際性・世代横断的な運営なども含め、ダイバーシティ強化のための取り組みを行っていきます。
2.MR医学研究推進
MRI管理認証制度の制定に伴い、日本磁気共鳴医学会も責任を負う立場となり、多くの学会員の皆様にご協力をいただきながら、MRI管理認証に貢献してまいりました。この事業に伴う収益は学会やMR医学領域研究の振興に還元されるべきものです。理事会・各種委員会で協議を行い、適切に運用してく予定です。会員の皆様のアイデアも積極的に取り入れたいと考えています
MRI管理認証制度の制定に伴い、日本磁気共鳴医学会も責任を負う立場となり、多くの学会員の皆様にご協力をいただきながら、MRI管理認証に貢献してまいりました。この事業に伴う収益は学会やMR医学領域研究の振興に還元されるべきものです。理事会・各種委員会で協議を行い、適切に運用してく予定です。会員の皆様のアイデアも積極的に取り入れたいと考えています
3. MRI安全性評価・教育活動の充実
臨床・基礎領域でのMRI利用が進み、MRIの安全性への関心がより一層高まってきています。また、MR医学研究を担う若手世代や新規研究者への教育も必要不可欠です。日本磁気共鳴医学会が担うべきこれらの教育・啓蒙活動を引き続き充実させていきます。
臨床・基礎領域でのMRI利用が進み、MRIの安全性への関心がより一層高まってきています。また、MR医学研究を担う若手世代や新規研究者への教育も必要不可欠です。日本磁気共鳴医学会が担うべきこれらの教育・啓蒙活動を引き続き充実させていきます。
4.学術大会の安定開催
ポストコロナの時代にあって、新たな学術大会像が模索される中、歴代大会関係者のご努力により現地参加の出席者の数も右肩上がりに増加し、コロナ禍前の水準に戻ってきております。コロナ禍の厳しい時期から考えますと、このように学会員のみなさまが一堂に会して活発な議論を行える環境になったことはとても感慨深いものがあります。一方で、大会運営は、担当する大学・研究機関には負担の大きなタスクとなっているのも事実です。魅力的で、かつ、主催者に負担の少ない学術大会となるよう環境整備を進めてまいります。
ポストコロナの時代にあって、新たな学術大会像が模索される中、歴代大会関係者のご努力により現地参加の出席者の数も右肩上がりに増加し、コロナ禍前の水準に戻ってきております。コロナ禍の厳しい時期から考えますと、このように学会員のみなさまが一堂に会して活発な議論を行える環境になったことはとても感慨深いものがあります。一方で、大会運営は、担当する大学・研究機関には負担の大きなタスクとなっているのも事実です。魅力的で、かつ、主催者に負担の少ない学術大会となるよう環境整備を進めてまいります。
5.IT運用の円滑化
これまでにも、学会HPの充実、学会誌の電子化、各種選挙の電子化など、時代に合わせたIT運用を実施してまいりました。今後も、継続的で柔軟な対応を行うために、IT運用を担当する小委員会を設置し、横断的に問題解決を図ります。
これまでにも、学会HPの充実、学会誌の電子化、各種選挙の電子化など、時代に合わせたIT運用を実施してまいりました。今後も、継続的で柔軟な対応を行うために、IT運用を担当する小委員会を設置し、横断的に問題解決を図ります。
以上、簡単ではございますが、理事長就任のご挨拶を申し上げます。理事・監事の皆様と力を合わせて、より良い学会の実現に努めてまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本磁気共鳴医学会 理事長
小畠 隆行(量子科学技術研究開発機構)
小畠 隆行(量子科学技術研究開発機構)