本学会の紹介
沿革
日本磁気共鳴医学会は、1981年(昭和56年)に創立された核磁気共鳴(NMR)医学研究会が母体となって、1986年(昭和61年)に設立された学会です。2010年7月1日には一般社団法人となりました。
会員の専門分野は、臨床医学のみならず、基礎医学、生物学、化学、物理学、工学の広い範囲にわたっています。現在会員数は3,600名を超え、磁気共鳴医学の発展・普及に伴いさらに増加しつつあります。
本学会は、現在年1回の学術大会を開催しています。最近の大会では、参加者は1,900名を超え、およそ500件の研究発表が行われています。
学会誌として日本磁気共鳴医学会雑誌およびMagnetic Resonance in Medical Sciencesを季刊(各年4回)発行しています。Magnetic Resonance in Medical Sciencesは、PubMedおよびJ-STAGEでの検索ができ、論文のPDFはJ-STAGEおよび本学会ホームページよりダウンロードできます。
磁気共鳴医学の臨床への普及はめざましく、わが国では年間に1,300万回を超える磁気共鳴画像の撮影が行われています。本学会では磁気共鳴医学の基礎の充実と安全性の確保、そして更なる発展を目指して、「MR入門講座」「MR基礎講座」「MR先端・実践講座」や「安全性講演会」を定期的に開催しています。また、各種委員会がそれぞれの分野で活発に活動しています。
本会はこうして得られた成果を会員に周知共有し、さらには数々の疾患の診断を通して一般の方々へその成果を還元すべく努めています。このため、既存の知見にとどまらず磁気共鳴法から新しい生態情報を獲得することを目的に、本学会独自にスタディグループを組織・支援しています。
活動状況
1. 学術大会の開催
毎年秋に3日間の日程で開催しています。最近では参加者1,900人程度、発表件数500題程度です。
2. 学会誌の発行
日本磁気共鳴医学会雑誌(Japanese Journal of Magnetic Resonance in Medicine)を昭和56年(1981年)から、また平成14年(2002年)からは英文誌(Magnetic Resonance in Medical Sciences)を発刊、それぞれ季刊で発行しています。
3. 教育事業
MR入門講座、MR基礎講座、MR先端・実践講座、安全性講演会を開催しています。
4. 学会賞の実施
日本磁気共鳴医学会優秀論文賞、バイエル研究助成制度、ISMRM Travel Awardを授賞しています。
5. 各種書籍の編集と監修
「MR用語解説集」や「MRI安全性の考え方」などの書籍の編集や監修を行っています。
6. 各種委員会活動
編集委員会、教育委員会、安全性評価委員会、広報委員会、将来計画委員会、選奨委員会、国際交流委員会、選挙管理委員会、医療経済委員会、多様性推進委員会、倫理委員会、MRI検査管理認証制度委員会、利益相反審査委員会が活動しています。
7. 研究支援推進
学会員からの申請を基本にして,スタディグループ組織による研究を支援しています。