一般社団法人 日本磁気共鳴医学会

お知らせ

紫綬褒章受章 宮崎美津恵先生

最終更新日: 2021年7月14日

現在、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の放射線科教授で、元JSMRM理事の宮崎美津恵教授が令和3年春の紫綬褒章を受章されました。

https://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/r03haru/meibo_hosho/hosho-09tochigi.pdf

宮崎教授の受章理由は、東芝メディカルシステムズ(現キヤノンメディカルシステムズ)在籍中に行った、FBI(=Fresh Blood Imaging)法、Time-SLIP(Time Spatial Labeling Inversion Pulse)法等の造影剤を使用しない非侵襲の血管撮像法の開発と普及への長年に渡る貢献が認められたものです。これらの成果は、宮崎教授の着想をもとに、医師・技師の方々とのディスカッションを重ねて臨床で必要な情報は何かを見極め、それぞれのニーズを咀嚼したうえでイメージング技術に繋げ、実現し得た技術です。医師・技師のご使用される側のフィードバックを頂ける環境の中でこそ生まれたともの思います。また、非造影MRIの歴史・技術背景については、リンク先を参照いただければと思います。

https://jp.medical.canon/products/magnetic-resonance/non_enhanced/non_enhanced

宮崎教授はこれまで、これら非造影MRA技術への貢献により、全国発明表彰発明賞、市村産業賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、国際磁気共鳴医学会シニアフェローなど数々の賞を受賞されていますが、今回の受章でさらに高い評価を受けることなり、同時期の開発に関係し苦労をともにさせて頂いたメンバーとしては大変感激しております。

日本磁気共鳴医学会では、宮崎教授の受章を記念して、日本磁気共鳴医学会雑誌上においてご関係の深い先生方からの特別寄稿を予定しております。

                       キヤノンメディカルシステムズ 葛西由守
                                      金澤 仁(JSMRM教育委員)

 

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